【鼻出血記#02】救急車初体験。お隣の名前がいえるかな?
鼻血がとまらない!
病院にいぎだい。しかし、タクシーだと車内を汚してしまう!
だがしかし、こんなことで救急車を呼んでいいものか?
ちょっとした葛藤を経てついに119に電話を掛けたそばで、姉が携帯をとりあげて救急隊と連絡をしていく。
119「事故ですか? 救急ですか?」
姉「救急です。鼻血が止まらなくなりました」
119「鼻血が止まらないですね。了解です。止まらなくなったのは貴方ですか?」
姉「弟です」
119「わかりました。住所を教えてください」
さすが姉は介護職で勤務で、ご老人を何度も救急搬送しているので手慣れている。
鼻血の状況やかかりつけが地元にはない(自分は隣の県で仕事をしているのでかかりつけはほぼそっちなのだ)ことをキビキビ伝えていく。
Q:鼻血で救急車をよんでいいのか?
A:全然よんでいい。
あんまり軽微な使い方(微熱とかタクシー代わりとか)はだめだけれど、救急車というモノはいざとなったら呼んでいいようだ。
ネットで調べてみるに、鼻血の応急処置をが20分x2セットしても駄目なときはむしろよんだ方がいいらしい。(ほんとかな?)
また、応急処置やどこ病院に搬送するかを素早く決定して的確に患者を運ぶなど、やはり救急車には「餅は餅屋」のメリットが圧倒的なのだ!
というわけで、連絡は続く。
119「場所は確認できました。お隣は誰と誰ですか?」
姉「はっ?と、隣ですか? えっとXXXさんと……」
今回びっくりしたのがこれだ。
まさかお隣の世帯名を聞かれるなんて、コレには姉もビックリしていたようだ。
よく考えたらわかるけれど、とっさにはでてこない。
まぁ、だからといって日頃から言えるようにするというものではないような気もする。
そして、いよいよ救急車がやってくる。遠くから聞こえるサイレンの音。
日頃耳にするあの音が僕のために迫ってくると思うと、なんだかドキドキしちゃう。
が、近づいてくるとサイレンの音は止まる。
家を出た僕と姉が待っていると、赤色灯を回転させた救急車が音も立てずやってきて、すっと止まった。
Q: 救急車のサイレンは近隣住民に配慮して止まるのか?
A: そういう場合もある、らしい。
鼻血を出しながら聞いたのだけれど必要以上の緊急性が認められない場合は、近隣住民に配慮して止めるらしい。僕の場合は意識があり鼻血という症状からそうなったらしい。僕の住んでいるところは閑静な住宅街であるが、ばったり倒れたり意識不明になったりなど緊急性がある場合は容赦なくサイレンを鳴らしてやってくる。その場合はご存じの通り、僕を含めて野次馬が群がることとなる。
救急車に乗ってから搬送先が決まると救急車は動き始める。
国道に出ると、救急車はサイレンを鳴らして搬送先へとひたすらに進んでいく。
Q:救急車の中ではどんなやりとりがあるか?
A:症状と連絡先などの聞き取りが行われる。
僕の場合は鼻血が止まらない状況なので、救急隊から下を向いて血をのみこまずに吐き出すことが告げられた。血圧などのバイタルチェックが終わると、その間、僕から今日の午前から鼻血がではじめた状況、それから姉に連絡先などの聞き取りが行われる。
ほどなくして、郊外の総合病院に運ばれる。
ケロリンをかかえたまま看護師と若いインターンとのやりとりが始まる。
ここで僕は、ある種、予感も予想もしていた事態に遭遇する。